たまに、長距離トラック運転手になりたいと思うことがある。決して華やかな仕事ではないのは分かっているが、それでも。Bring a Trailerで現在出品されている、この2軸のフォード「Economac」を製作した人物を非難することはできない。
書類上は1967年型フォードとして登録されているが、実態は大量のカスタム工作が施されている。
オークションの説明によると、この車両は特注フレームに5.8リッターのフォード・ウィンザーV8をミッドシップで搭載している。このクラシックなプッシュロッドエンジンは、キャブの真後ろに垂直に立てられた2本のエキゾーストスタックを通じて咆哮を響かせる。
キャブ自体はトラック好きなら誰でも夢中になる仕様だ。本物のキャブオーバートラクターのように前方にチルトし、内部にはエアサスペンションを含む各種システムを操作するためのスイッチが多数備わっている。
本物のセミトラックで見られるような長いシフトレバーまである。ただし実際には13速マニュアルではなく、4速オートマチックトランスミッションを操作している。
2基あるリアアクスルのうち駆動するのは1基のみで、これは想定内だ。Trick Flowカバーを装着したフォード8.8デファレンシャルを使用。リアは三角形状のフォーリンクサスペンション、フロントはマクファーソンストラットが採用されている。
パワーステアリングのおかげで、この風変わりな小型トラックは非常に運転しやすく、クローム仕上げの17インチAmerican Racingホイールは晴れた日に注目を集めること間違いなしだ。
その他の現代的な装備として、カスタムエアコンシステムも備わっている。子供や孫がいる人なら、140mphまで表示するスピードメーターにきっと大喜びするだろう。特に気に入っているのは、8000rpmレッドラインのタコメーターだ。製作者は明らかに野心に満ちていた。
個人的には、このプロジェクトはピータービルトの縮小版を何台も作る試みより遥かに面白いと思う。あのミニチュアトラックは運転手がキャブに無理やり体をねじ込まなければならないものが多いが、これは週末のおもちゃとして最適で、誰もが笑顔になること請け合いだ。
執筆時点での最高入札価格は21,000ドル(約320万円)となっているが、リザーブ価格に達したかどうかは不明だ。このユニークな6輪フォード・エコノラインの製作には、少なくともその2倍の金額が費やされたとみてほぼ間違いないだろう。





